『インターステラー』考察① アメリアが「Sorry, Cooper.」と言った理由(2)

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 物語後半、アメリアからクーパーに対して「Sorry.」という言葉がありました。

前回に続き、この「ひと言」について考えたことを書いていきます。

今回も映画の内容を含みますので、ご覧になった方に読んで頂けたらうれしいです。

 

 前回の内容はこちらです。↓

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 謝罪の意味だとしたら?

③クーパーの気持ちに対して

私が最初に思いついた「sorry」の理由です。

このストーリーは、恋愛の駆け引きとか、色気が全然なくて、そういうところがまた特に好きなんです。

でも、「このシーンも、愛なの?!😲」と思いました。

この場面の他に、もう1箇所だけ、クーパーとアメリア間で「え?どうしてそうなる?」というシーンがあったのです。

宇宙に旅立った直後、アメリアがエドマンズの名前を口にした時。

クーパーには、「このふたり、恋人同士なのか?」と感じられたという・・・

そんな様子は、全然無いのに!

アメリアと長い付き合いである、ロミリーだってずっと知らなかったことです。

このシーンは、クーパーがすでに「アメリアに惹かれていたこと」を暗示しているのではないでしょうか?

そうだとしたら、相手の女性(アメリア)は気付くはず。

「自分に好意を持ってくれている」と。

(クーパー本人が気付いていないとしてもです。)

それなので、[エドマンズの星]に行けることになって、改めて「エドマンズに会いたい!」と感じているアメリア。

クーパーの気持ちには応えられないことを申し訳なく思い、

「(今もエドマンズを愛しています。)ごめんなさい」

と言ったのかな、と・・・

 

考えすぎかもしれませんけどね。😉

小説では、宇宙ステーションで、クーパーのアメリアへの恋愛感情をほのめかす箇所がありました。

そこでやっと、クーパーは自分の気持ちに気付くか、気付かないかぐらい。

クーパーの「親子の愛」だけではなく、控え目な「男女の愛」も盛り込まれたストーリーでした!

クーパーの反応

「Sorry, Cooper.」と言われた後のクーパーの表情は、独特でした。

映画内で、この時しか見せなかった、はにかんだ少年っぽい控え目な笑顔。

(ちなみに小説では、クーパーの反応について、ひと言も書かれていませんでした。)

クーパーは「この状況」に対して、過去は全く気にしていない様子。

それよりも、これから自分一人で実行する計画を、なんとしてでも成功させることにすべてを賭けているはずなのです。

そのためには絶対に、アメリアにその方法を悟られる訳にはいきません。

小説では、宇宙ステーションでアメリアを心配しているクーパーが、

「彼女を置き去りにした理由を、説明できればよかったのだが」と、申し訳なく思うシーンがありました。

アメリアに「Sorry.」と言われた時のクーパーは、

「(過ぎたことは)いいんだ。(本当のことを言えなくて)ごめん」

という気持ちだったのではないでしょうか?

すべてを受け入れてくれたようなクーパーの表情に、思わずキュンとした私でした。

「Sorry.」だからこそのシーン

アメリアの「Sorry, Cooper.」という言葉には、このうちのどれかの意味が込められているのではないでしょうか?

または、いろいろな気持ちのミックスから発せられた言葉と解釈してもいいのかもしれません。

 

不思議なことに、この言葉の直後に起こることに対して、まるで前もってアメリアが「Sorry.」と言っているかのようでもあります。

そして、クーパーの表情は、それに対して「大丈夫」と応えてくれているかのよう・・・

 

実はこのシーンは、クーパーが娘のマーフと別れたシーンと、対照的になっています。

宇宙出発前に、マーフとは和解できず、顔を合わせることもできませんでした。

でも、宇宙の旅も最後となる時、アメリアとはしっかりと見つめ合い、一切わだかまりなく別れることができました。

今回はクーパーが、もう2度と会えない(はずだった)大切な人と、悔いの残らない最後の時間を過ごせたということですね。

それはこのシーンが、お互いを思いやる気持ちで溢れていたからだと思います。

 

疑問に感じた「Sorry.」という「たったひと言」がむしろ、ぴったりとくる場面でした。 🙂