【マッチスティック・メン】メイキング映像から分かったこと!

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この映画は、今年初めに「アリソン・ローマン出演の映画を観よう!」とレンタルした中で、2番目に観た映画です。 

2003年アメリカ製作・公開された映画なので、アリソン・ローマンは23歳の時。
主人公の詐欺師ロイ(ニコラス・ケイジ)の娘、14歳のアンジェラ役です。
 
(ここから先は、映画を観た方だけ、読んでください!! ⇓ )

アンジェラ(アリソン・ローマン)の正体は・・・

実際は、「ロイと産まれる前から離れて暮らしていた娘」などではありません!
ロイにとっては詐欺の弟分であるフランク(サム・ロックウェル)が、ロイの貯めこんだ大金を奪うために、「詐欺に加担した20歳ぐらいの女性」という役でした。 😯 
ロイも観客もびっくりです・・・
私も、すっかり騙されました 🙄 
 
ディスク特典のメイキング映像には、監督のリドリー・スコットと脚本・製作のテッド・グリフィンが、撮影前に打ち合わせをしている映像がありました。
そこに、衣装合わせ中のアリソン・ローマンが現れ、部屋を去った後、ひそひそ声で交わされた会話。⇓
 
スコット監督:彼女すばらしい(brilliant)だろ!
グリフィン氏:彼女いいですね(great)! 14歳に見えます。
スコット監督:21歳だぞ。
グリフィン氏:知ってます・・・
 
本人のいないところで、こっそり話している様子が面白かったです。😆 
実際は、アリソン・ローマンが23歳の時だったはずですが・・・
監督たちは、「ホワイト・オランダー」やTVドラマで彼女を知っていたので、アンジェラ役に選び、打ち合わせはその後の出来事なので。

役作り

 メイキング映像では他にも、衣装合わせの様子が、ちょこちょこと出てきました。
衣装さんが誇らしげに連れてくるアリソン・ローマンに対して、まるでかわいい孫でも見るように、「いいね、いいね」と言う監督。😀
衣装さんは、アンジェラの衣装へのこだわりとして、「本物の14歳なら選ばない服で、14歳ならこうあるべきだという服を選んだ」と話していました。😉
監督も、「レトロな小物を使い、観客に子供の頃を思い出させるような効果があるようにした」とのこと。🙄
そのため映画では、子供と全く関わらずに生きてきたロイが、アンジェラを「14歳の女の子だと信じて疑わない衣装」になっていました。
 
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Source: Matchstick Men – Official Trailer –
それに加えて、子供らしい仕草や話し方の演技が加わり、アンジェラは、とても魅力的なティーンエージャーに見えました。

ロイがだまされてもしかたがないほどに!😥

映画作り 

映画では、そんなアンジェラを大切に思うロイの様子が、細やかに描かれていました。
常に、娘の身の安全を優先し、殺人の肩代わりまでしようとしたり・・・🙁
金庫の暗証番号も、アンジェラのために、初めて人に教えたり・・・😐
しかも、大金を奪われたことよりも、娘を失った(娘が存在しないことを知った)ことの方に、ショックを受けていましたし。😥
ロイがだまされた1年後、カーペット店の社員として働いているところに、偶然アンジェラ(を演じていた女性)が買い物に来ます。
再会直後、ロイはあからさまに、嫌みな態度をとりますが、彼女の告白で、
 
*あの後フランクにだまされ、分け前をもらえなかった → 今は、貧乏そうな彼氏と本気でつきあっている
*詐欺はあの時の1回しかしていない(もともと詐欺師ではない) → 後悔している
 
ということを知り、和解します。 
 
実は、この最後のカーペット店のシーンが、一部撮り直しされたそうです。
試写会での観客の反応がいまひとつで、セリフが3つ足されたとのこと。
 
(アンジェラ)「(涙)ごめん。今さらだけど、怒ってる?」
(ロイ)「君は盗んでない。オレがやったんだ。(You didn't take it. I gave it to you.)」
(アンジェラ)「変わった見方ね。(It's a funny way of looking at it.)」
(ロイ)「世界の見方が変わった。(Well, I see things differently now.)」
 
この、下3行あたりのセリフではないかと・・・
(ちなみに・・・日本語字幕では、下2行はシャレ?みたいだけど、元の英語セリフでは、そのような意図は全くありません。)
和解の後、詐欺の世界から足を洗えたきっかけが何であったかを、ロイがはっきりと認識した、という展開。
彼女の演じていた、アンジェラという存在が、「世界の見方」を変えてくれた、ということですよね。
この映画は、詐欺の話だけではなく、父と娘の心温まるドラマがメインのストーリーになっていたので、ふたりの関係を、「良い影響を与え合った関係」としてまとめる必要があったのだと思います。
しかも!まともな仕事につけただけではなく、ロイには両想いのパートナーもできて、なんと、もうすぐ父親になるのを心待ちにしている、というラストまでありました。 😯 
 
 ちなみに、ロイがフランクに騙されたことは、それほど気にはならないのです。
お調子者で、だらしないフランクのキャラクターは、映画の冒頭から全面に押し出されていて、信用できない人物そのものでしたから。
むしろ、そういう展開で納得というか・・・ 😀 
 むしろ、詐欺をやめて幸せを手に入れたロイと比べると、自分に親身になってくれていた人をだまして平気でいるフランクの方が、どう見てもわびしいのです。
 
このように、試写会での反応を見て、撮り直しまでしたり、ストーリー上は全く必要のないカーチェイスでハラハラさせたり、観客を楽しませることに徹底して映画を作っている、という印象を受けました。
それが、ヒットにつながったのだと思います。
ちなみに、元となった原作はありますが、映画は独自のストーリーになっていて、どちらが好きかは、人それぞれのようです。🙂 
 
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