【胃カメラ】飲み込んできました ⑤抗体検査の実力

とうとう、胃カメラ検査に関する内容も、終わりに近づいております。

まさか、こんなに長く書くことになるとは...😳

 

検査結果を知った後で、実感したことがあります。

ピロリ菌関連の検査について、全然分かっていなかったと。

それなので...

改めて、胃に関しては「どうするのが1番良かったのか」を考えてみることにしました。

今回は、抗体検査について書いていきます。

 

 

検査結果はどうだったのか!

胃カメラ検査(経鼻内視鏡検査)は、異常なし。

採取した組織検査で、変異もなし。

 

すぐに、呼気検査(尿素呼気試験法)もしました。

その結果も、異常なし。

 

ピロリ菌の存在は、否定されたのです。🤨

他の問題も見つかりませんでした。

 

(自分の勝手な)思い込み通りの結果ではありましたが...

 

これは、デジャブかっ!😤

 

似たようなことを、数年前にも私は経験していたのです。

その時は、肝臓でしたけども。😥

 

健康診断の血液検査の結果で、肝臓の数値は、いつもB判定でした。

ちなみに、私はもともと、飲酒に興味はありません。

(肝臓は、お酒でダメージを受ける印象が強いのですが。)

 

そして、とうとうC判定になったのが数年前。

そうなったら、要精密検査と書かれ、それが家族に見つかってしまったのです。

「これまでアルコールを飲んでもいないし、今後も飲酒する気は無いのだから、これ以上は悪化するはずがない。大丈夫、大丈夫!😁」

と、説得しようとしましたが...

 

(P氏が探し、強くススメてきた→)肝臓専門のクリニックに行くことになりました。

その時は、胃カメラ検査ほど、恐れる必要は無かったんです。

再血液検査でも、私には大ごとであったり...💰

超音波検査がくすぐったいのに、神妙な顔[😐]をしていなくてはいけなかったり...

という程度。

 

結局、検査結果は、異常なし!

先生に「数値も個性みたいなもので、人それぞれですよ。🙂」と優しく言われて、帰ってきました。

しかも、その年以降、肝臓の数値というのも、ほぼ問題のないレベルまで下がっているという...

 

 

こんなことを2回も繰り返している私。

今回も、「検査なんてしなくても良かったのでは?」と感じてしまいました。

  

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 (original image: yeTis)

 

ピロリ菌抗体検査は、必要だったのか?

そもそもの始まりは、安易な気持ちで受けた「抗体検査」。

その結果で、胃カメラの検査を受ける事態になったのでした。

基準値を少し上回る、4U/mLで陽性と判定されたから...

 

この値で、精密検査を受ける必要というのは、本当にあったのでしょうか?

 

抗体検査から推測できること

この検査で分かることは、血液中に、「ピロリ菌に対する抗体があるかどうか」です。

それなので、抗体の値が高い場合には、

①現在も体内に、ピロリ菌がいる

②遠くない過去に、ピロリ菌がいた

(ピロリ菌除菌後に、抗体の量は減少するとのこと。)

と、考えられます。

   

私は除菌経験が無いので、「②過去感染」は当てはまらなさそうです。

ピロリ菌は、簡単にいなくなる菌ではないので。😟

除菌治療では、3種類の薬を朝晩2回、1週間服用するらしいのです。

それでも、1回で成功する人は8割程度ということなので、どれほどしぶといのかが、分かります。

 

でも、病院で行う除菌治療以外にも、ピロリ菌が消滅する場合があるのです。

それは、「ピロリ菌の自滅」。

 

ピロリ菌による慢性胃炎が進行

胃粘膜が萎縮

ピロリ菌が棲めなくなくなり消滅

 

 

胃の中で、このようなことが、起こった状態です。

しかも、胃粘膜は悪化したまま...

(「立つ鳥跡を濁さず」の真逆?)

 

これは、ピロリ菌がいなくなって喜ぶどころか、むしろ危険な状況なのだそうです。

こちらにも、そのような胃が、「最も胃がんになりやすい胃と言われている」と書かれています。

(↓)

www.kanayacl.jp

 

現在感染していて、そこまで症状が悪化していない人よりも、胃がんリスクが高いのです。

 

「そんな大変な萎縮性胃炎だったら、さすがに自覚症状があるのでは?」と思ってしまいますが...

こちらには、「無症状の場合もあります」と、あっさり書かれていました。😨

(↓)

www.mima-naika.com

(↑ 急性胃炎・慢性胃炎など、分かりやすく説明されているページです。)

 

それなので私も、「①現感染」と「②過去感染」両方の疑いがあったのでした。😰

(抗体の値から判断した場合。)

 

抗体値で分けられる3グループ

私が全然分かっていなかったことは、他にもあります。

「抗体が 3U/mL~ 10U/mL」の(私にも当てはまる)グループに関するデータです。

(👇 数年前までは「陰性」扱いだったので、「陰性高値」と書かれています。)

 

(↓)こちらの図に、分かりやすくまとめられています。

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(↓)この図は、下のページから引用させてもらっています。

www.gastro-health-now.org

 「新ABC分類提案」というリンクから、

「新しいABC分類 胃がんリスク層別化検査(ABC分類)2016年度改訂版 運用の提案」

という、カラフルで見やすい、PDFファイルが見られます。

そのファイルの、2ページ目に載っている図です。

 

真ん中の円グラフが、現在は陽性扱いで、要精密検査とされるグループです。 

 3U/mL(検出限界値)以上ですね。

ちなみに、ここでの「過去感染」とは、基本的には除菌治療をした人のことです。

円グラフの上に、「過去感染(除菌群)」と書かれていますから。

そして、「感染状態の判断」は、内視鏡検査や組織検査などで行われているとのこと。

(こちらも、円グラフの上に記載あり。)

そのため、除菌はしていないけれども、過去感染の症状がある人(過去感染発覚者)も含まれると考えられます。

(前述したような「ピロリ菌の自滅」で、萎縮性胃炎の症状があるけれども、現在はピロリ菌が組織検査から確認できない場合など。)

 

何が言いたいかというと...

「未感染」者は、「ピロリ菌の存在が現在確認できず、胃にピロリ菌由来と思われる症状も認められない人」を指しているということなんです!

 

実は、このグラフを簡易にしたものが、健康診断の結果に添付されていました。

でもその時は、よく理解できていなかったのです。

 

図での「過去感染」の定義が載っていなかっただけではなく、私が「ピロリ菌の自滅」に関して無知だったので。😥

 

抗体がある未感染者

そして、注目したいのが、真ん中のグラフ、3U/mL~10U/mLのグループです。

14%の未感染者が含まれています。

 

でも...😯

真ん中のグラフは、少な目ではあっても、抗体を体内で作ったとされる人たちのはず。

「未感染にも関わらず、抗体がある」というのは、おかしい状況です。

 

私も、この分類に入ります。

精密検査を受けたクリニックの先生が不可解そうだったのは、これが理由だったみたいです。

(病院での除菌経験がなく、抗体持ちなので、何らかの治療が必要と覚悟されていたようでした。)

 

このデータでは、「過去感染発覚者」の割合というのは、分かりません。

でも、その割合と現感染(約9%)を足して全体の14%ぐらいになるとしたら、このグループ(真ん中の円グラフ)に入った除菌治療未経験者のうち、半分程度は、全く治療の必要のない「未感染」者ということになります。

「陽性」とされるグループなのに、です。

もしも「過去感染者」内の3分の1が「過去感染発覚者」だとしても、除菌治療未経験者のうち、3分の1から4分の1程度は「未感染」ということになり、それでもかなりの割合です。

 

つまり、私のようなケースは、決して珍しい訳ではないようです‼

(検査で抗体があるとされたのに、治療の必要がないと判明する状況。) 

 

なぜ、このような結果になっているのか、調べることにしました。😮

 

抗体検査は完全ではない

まず、偽陽性の可能性があるようです。

 

 上記のPDFの1ページ目にも、

”他のH.pylori検査と同様に血清H.pylori抗体検査にも偽陰性、偽陽性は存在します。”

と書かれていました!

  

確かに、新型コロナウイルスの検査でも、「偽陽性」が一定の割合で存在するとの情報を耳にしていました。

このような検査での「偽陽性」の原因が、こちらの「医療コラム」で詳しく解説されています。

(↓)

ivf-kyono.com

最後の方では、「100%陰性・陽性が確定できる検査は存在しない」とも書かれています。

 

それにしても...

ピロリ菌抗体検査で、「未感染でありながら、抗体が確認された人」全員が、偽陽性だとしたら、その割合は大き過ぎるように感じます。😯

 

自然除菌・偶然の除菌

実は、上記の「ピロリ菌の自滅」以外の理由で、「ピロリ菌がいなくなる」ということも、全くゼロではないみたいです。

 

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 (image: mcmurryjulie)

 

(↓)こちらのページに、実際にあった例として、書かれていました。

www.takamatsu-medical.com

 

胃十二指腸潰瘍や逆流性食道炎の治療のために、胃酸を抑制する薬(PPI)を使用している人が、他の病気(気管支炎など)にかかり、抗生物質を併用した時に、偶然ピロリ菌が除菌されたという報告があるそうです。

(でも、その確率は低いとのこと。)

それならば、以前取り上げた、胃液の分泌されない病気(無酸症)の場合にも、同じようなことが起こる可能性があるかもしれません。

その症状の時に、たまたま使用した抗生物質で除菌される、というような...

 

そして、ピロリ菌に感染している期間に、胃炎が進行していなかった場合、形跡がほとんど残らず、胃カメラ検査で過去感染を確認できない、という場合もあるかと...?

 その場合には、上記のような検査では、「未感染」として分類されると考えられます。

 

ただ、このようなことは、幾つもの偶然が重ならないと起こりません。

奇跡レベルかもしれません。

 

また、「抗生物質を飲めば飲むほど、[自然除菌]の可能性を高められるのでは?」という考えは、むしろ問題があります。

というのも、中途半端に抗生物質を使用すると、”ピロリ菌が薬剤耐性に変異”してしまうからです。😖

除菌治療で薬が効かない最大の原因は、過去に抗生物質を飲んでいることだと、書かれています。

(↓)

naisikyou.com

 

その他の理由

他にも、はっきりさせられない事例があるのかもしれません。

胃の様子というのは、普段目に見えないので。

人によっては、ピロリ菌がいなくなってしばらくしてからも、抗体が検出されることもあるらしいですし。

(↓)

www.jmedj.co.jp

 

私は、「胃以外の体内のどこかで、ピロリ菌に感染している」可能性も疑ってしまいました。

口腔内や食道などでも、実は感染があり、抗体を作っているとしたら...と。😫

しかも、内視鏡で確認できるような症状の無いまま。

でも、そのような内容は、インターネット上では見つけられませんでした。

 

ピロリ菌による胃への影響が発見されてから、もう何十年も経っています。

そのような症例があったなら、すでに研究されていると思うので、心配の必要はなさそうですね。😳

  

抗体検査だけでは不十分

抗体検査の問題は、以上のように、「陽性と判定されても、実際は全く問題がない場合が多い」というだけではありません。

抗体検査だけでは、リスクを測れないことも分かりました。

 

(↓)この図は、円グラフと同じPDFの1ページ目に載っているものです。

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右側の図は、「胃がんリスク検診(ABC検診)」での、検査結果の分類方法を示しています。

この場合、「抗体検査」と「PG(ペプシノゲン)検査」両方の結果を組み合わせて判断するのです。

図のように、A、B、C、Dと、リスクの低い順で分類されています。

 

そして、注意しなくてはいけないのが、「D群」。

ピロリ菌の抗体の値だけ見たら、最も低い(ほぼゼロの)人たちなのです。😱

それなのに、同時にペプシノゲン検査で陽性となる場合には、最もリスクの高い「D群」に分類されています。

 

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 (image: mcmurryjulie)

 

この「ペプシノゲン検査」というのは、胃酸の分泌状況を血液から調べる検査です。

この検査で陽性になると、萎縮性胃炎の疑いがあるとされます。

 

そして、同時に抗体の値が低いということは、

”胃粘膜の萎縮があまりにも進み過ぎ、胃粘膜がほとんどなくなり、ピロリ菌が逆に棲めなくなってしまったから”

なのです。

(上記の「高松メディカルクリニック」のページより。)

例の、「ピロリ菌の自滅」を経験した胃である可能性が高いことになります。

さらに、ピロリ菌が消えてから時間が経ち、進行が進んでいる疑いも...

 

逆に、抗体検査とペプシノゲン検査の両方で陰性の「A群」では、リスクが最も低いと判断されます。

ただ、このA群になった人に対しても、「一度は画像検査を行うことが理想的」と、それぞれの医療機関などで、精密検査が勧められています。

(PDFでは、3,4ページ目など。)

 

抗体検査の信頼性

そこで気になるのが、偽陰性の可能性です。

上記左の円グラフから、「陰性グループ」からも、僅かな割合(0.8%)の「現感染」が見つかっていることが分かります。

この中には、体調・体質の影響で、感染しているのにピロリ菌の抗体が少ないという場合も含まれているはず。

そうなると、検査自体を原因とする偽陰性判定は、かなり少ないのではないでしょうか。

 

そして、まさにこの点が、上記PDFで提案された「基準値の変更」を、各医療機関が採用している理由だと思います。

基準値を、過去の 10U/mLから、3U/mLにしたことで、偽陽性は多くなるけれども、偽陰性の数は抑えられているのです。

偽陽性よりも偽陰性の方が、深刻な問題に繋がることから、検査の有効性が増しています。

(偽陽性の場合は、精密検査後に、結局は「何もなくてよかったね」で済みます。)

 

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 (original image: yeTis)
 

抗体検査の利用法

もちろん、少ないとはいえ、「胃がんリスク検診」で陰性(A群)ではあっても、リスクがゼロではないのは事実。

胃の病気の発見・予防には、精密検査をしてみなければ、確実なことは言えないということも分かりました。

 

でも、胃カメラ検査を、すぐに受けられない場合というのもあります。

そのような時に、抗体検査とペプシノゲン検査から成る「胃がんリスク検診」は、有効な手段だと思いました。

健康診断などで行われる血液検査のついでにできる検査なので、その手軽さも魅力です。🙂

 

そして、病気予防のためにこの検査を受ける人が増えれば、検査結果で「陽性」となっても、実際には「未感染」であるという人の数も増えると考えられます。

(胃の不調のために、専門のクリニックなどで勧められて受ける人が多い場合よりも。)

そして、

「未感染で治療の必要がなくても、抗体検査の性質上、抗体値が 3U/mL~ 9U/mLと判定されることがある」

ということが分かっていたら、もっと気楽に精密検査を受けられるのではないかな、と思っています。

 

結局のところ、私自身も、ピロリ菌抗体検査と胃カメラ検査を受けておいて良かったと実感しております。

胃に関しては、「ピロリ菌」や、「萎縮性胃炎」の有無を知ることが、1番重要だと学びましたから。

 

 

かなり長くなってしまいました。🥺

胃カメラ検査や、呼気検査、若者に適した検査などについては、また改めて書いていこうと思います。

 

  

この下のページには、今回所々で触れた、萎縮性胃炎(リスクが最も高い胃の状態)について、まとめられています。

内容も恐ろしいですし、イラストもちょっと怖いので、大丈夫な方だけ見てみてください。😌

(↓)

www.kanayacl.jp