『インターステラー』考察① アメリアが「Sorry, Cooper.」と言った理由(1)

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映画を観て気になった方、いらっしゃいますよね?

[マンの星]を後にしたクーパーとアメリア(ブランド博士)が「この後どうするか」という相談をした直後でした。

「Sorry, Cooper.」というアメリアのセリフ。

「どういうこと???」と、引っ掛かりました。

今回は、この内容について書いていきます。

映画をご覧になっていない方は、ご鑑賞後に読んでくださいね!

なぜ、アメリアが謝るのか?

映画字幕では、「ごめんなさい」となっていました。

でも、謝るようなこと、ありました?🤨

地球に帰れそうにない状況に追い込またのは、マン博士の勝手な行動のせい。

そして、[マンの星]に行くと決めたのは、クーパーの方でした。

[エドマンズの星]に行きたいと考えていたアメリアは、むしろ反対していたのです。

それなのに、マン博士に裏切られ、死ぬ寸前だったクーパーを、全力で助けたのもアメリア。

アメリアが謝る理由なんて、全くなさそうなんですが・・・

「Sorry」・・・謝る以外の意味

謝ろうとして言った言葉ではないのかもしれません。

ノベライズ本の翻訳では、「残念ね」となっていました。

「sorry」には、「心苦しく(申し訳なく)思う」、「後悔している」、「残念に思う」などの訳がありますから。

「(あなたが)地球に戻れないことになって残念に思う」という意味でしょうか?

「地球に戻る」という、子供たちとの約束を果たすことが叶わなくなった相手に対して、「残念ね」では冷たすぎます。

「残念」どころではないし、「ね」を付けると、クーパーの気持ちを代弁しているというか、「他人事」みたいなので。

ここは、ふたりがお互いに対する気遣いに溢れているシーンでした。

映画内で唯一、親密な雰囲気が感じられた場面とも言えます。

アメリアが謝っている訳ではないとしたら、

「(こんなことになってしまって)つらいわ」と訳せるでしょうか。

謝っているとしたら?

「Sorry.」が間投詞として「自分のしたことを申し訳なく思う」→「ごめんなさい」の意味で言われた可能性もありそうです。

実はこの点が気になり、ノベライズ本を読む前に、映画を2回観ました。

そして理由には3つの可能性があるのではないかと考えています。

①父親(ブランド教授)のウソについて

もちろん、プランAへの協力を求め、クーパーを任務に就かせた責任者は、ブランド教授です。

でも、アメリアも計画・実行メンバーの1人。

教授と親子であるかどうかには関係なく、クーパーに協力を依頼した責任はあります。

ふたりが教授のウソを知り、どうしようもないと分かった後、アメリアは即座にクーパーへの気遣いを見せ、

「どうしたらいい?(私にできることがある?)」と聞きました。

これは、「この状況で、あなたに対してどうするのが最善策か?」という意味。

それに対して、

「俺を地球に帰らせてくれ」と答えたクーパー。

救うことができないと分かっても、子供たちと再会し、最後の時を一緒に過ごすことを選んだのです。

そして、その意向を尊重して作業していたのに、実際には「帰してあげられなくなった」という状況がはっきりとした時、

「(巻き込んでしまって)ごめんなさい」と謝る理由もあるのではないでしょうか。

②マンの星に向かう前に言ってしまったこと

[マンの星]と[エドマンズの星]のどちらを選ぶか相談した後。

アメリアは、[マンの星]を選んだクーパーに対し、怒りと不信感を持ちました。

「クーパー自身は、全く私情を挟まずに、公平な判断ができるのか?」と。

もし、これから向かう「マンの星」が、人類に適さなかったら、地球に戻るか、エドマンズの星に向かうか、どちらかしか燃料がもたない状況だったので。

*地球に帰れば、プランAに適した場所を見つけられないまま、家族との再会を果たす。

*エドマンズの星に向かえば、プランBの可能性は残るが、家族とは再会できない。

アメリアの捨てゼリフは、「(そうなった場合は、)せいぜい公平な判断を下すことね😠」でした。

その後、[マンの星]が不適格だと分かったクーパーは「エドマンズの星に向かう」と言い切りました。

それしか選択肢が無いかのように、映画と小説のセリフでは描かれていましたが、小説をじっくり読むと、状況としては地球に帰る可能性もゼロではありませんでした。

それはアメリアにも分かっているはずで、クーパーの判断として「エドマンズの星に向かう」と聞いたことになります。

もし、地球に帰る可能性が全く無かったとしても、状況を冷静に受け止め、次にすべきことに気持ちを切り替えていること自体、普通の人ならできません。

もともと、クーパーはマン博士にとって不公平な決定をする訳にはいかなくて、すべて有利な条件が揃っていたはずの[マンの星]を選んだのです。

そんなクーパーに対して、

「(あなたを疑い、傷つけるようなことを言って)ごめんなさい」という気持ちがあっても、おかしくはありません。

 

 

長くなってしまったので、続きは改めて。